契約と債権回収がセットになっていることで導入しやすく、スピードがアップすることがメリットでした
貴社の事業内容について教えてください。
弊社はオフィス向けの無人コンビニ【600】を事業とする、2017年6月に起業したスタートアップです。オフィスに冷蔵庫型の無人コンビニを設置し、キャッシュレスで商品が購入できるというサービスを展開しています。
利用者は、【600】の扉に取り付けられたタブレットに、クレジットカードをスキャンさせます。扉のロックが解除されるので、中にある商品を取り出します。すると商品に取り付けられたICタグの情報をアンテナが感知し、扉を閉じると決済が完了するという仕組みです。
販売できる商品はお弁当やパン、カップ麺など、どのようなものでも大丈夫です。また、女性が多いオフィスではストッキングや化粧道具などを扱うことも可能ですし、夏場は飲み物を多くする、汗拭きシートを置くなど、さまざまなリクエストに対応できます。商品は弊社のスタッフが週に2回、配達し、陳列します。設置した企業は特定のメーカーに囚われることなく商品を選ぶことができ、企業ごとにカスタマイズしたコンビニが作れるというものです。
例えば、高層ビルにオフィスがあるため、エレベーターで降りてコンビニに行って戻って、とするだけで時間がかかってしまう、無駄な時間を削減したい。または、福利厚生として社員に便利を提供したいといったシーンを想定しています。
実際に導入いただいているのはITベンチャーさんが多く、サイバーエージェントベンチャーズさんやBASEさん、ブロックチェーンに特化したコワーキングスペース・ニュートリノさんなどに導入していただいています。
御社にはクラウドサインだけでなく、クラウドサインペイメントをお申し込みいただきましたが、この経緯を教えてください
はじめにクラウドサインの提案をいただき、すぐに導入しました。そのとき、クラウドサインペイメントのお話をいただきました。お客様との契約締結と同時にクレジットカード会社からの立替払いがされるため、未回収のリスクがなくなるのはメリットだと、すぐに興味を持ちました。
【600】の契約は現在、1年分を一括でお支払いいただく形になっています。しかし、「設置したい」という企業はベンチャーや、私たちのようなスタートアップが多いだろうと予想しており、「一括で払うのは困難だ」というお客様がいた場合にも対応させていただくことができます。
スタートアップ・ベンチャー企業は資金繰りが重要です。私たち【600】もスタートアップですので、なるべくキャッシュを確保しておき、それをうまく運用したい。そのため、前金でお支払いいただいています。しかし、それはお客様も同様。最初の事業を立ち上げる段階はサービスに注力する必要があり、福利厚生などにまとまった資金を捻出するのが難しいタイミングもあります。
そのようなとき、クラウドサインペイメントなら、私たちには契約の締結と同時に立替払いされますし、お客様は分割で支払うことができる。私たちとお客様両方にメリットがあります。
スタートアップでも法人カードをもっているところは多くなりましたよね。
弊社でも小口現金はほとんど扱っていません。法人カードでの支払いが中心。なので、クラウドサインペイメントを使える企業は多いと思います。
クレジットカード払いなら一度、登録しておけば自動的に引き落とししてくれます。弊社も毎月、請求書を送ることも、お客様も支払い処理をする必要もありません。業務を削減したいスタートアップにとっては経理負担も軽減できると思います。
手数料が発生することに対してはいかがでしょうか?
もう少し安い方が嬉しいですが(笑)。なにより、お客様にお支払いいただくにしても振り込まれない、では困ります。未回収となることは最大のリスクです。
私も以前働いていた会社で未回収の催促をたくさん経験してきました。催促する作業はストレスが貯まるものです。弊社の事業の本質ではないところでストレスを負うことは非効率だと考えています。そのことも導入に至った理由としてあります。なので、手数料がかかっても催促のストレスから解放されるのならメリットは大きいと言えます。
他のサービスと比較検討されましたか?
このようなサービスですでに実績があるものは、他にあまりないように思います。なにより、クラウドサインとクラウドサインペイメントをリンクさせることで、契約から直ぐに支払いに移行できることはメリットです。
【600】を設置する場合、スケジュールがとてもタイトなことが多くあります。例えば、コワーキングスペースさんだとオープンと同時に設置したい、というご希望があります。私たちの都合で納期をずらすことはできません。なので、契約と回収がスムーズにできるクラウドサインペイメントはとても便利なシステムです。
今後のご要望や活用プランをお聞かせください。
スタートアップにとっては、一手で1か月後が大きく変わることがあります。クラウドサインペイメントの導入はその一手のひとつです。
契約と回収がセットになっていることで導入しやすく、スピードアップにつながることは私たちのようなスタートアップにとってはメリット。うまく活用していきたいと考えています。