月の契約が10通を超えて、紙とハンコの契約ではスピードも保管スペースも追いつかなくなり始めていたので助かりました
貴社の事業内容について教えてください。
僕たち株式会社ハッシャダイは、「よそもの、ばかもの、わかもの」の 「選択格差」のない社会の実現を目指す、エシカルカンパニーです。地方在住、18歳~22歳の中高卒者を対象とした都心体験型インターン「ヤンキーインターン」を提供しています。
僕は、創業期からいる第一号社員であり、数少ない中卒社員でもあります。
どのような契約でクラウドサインをご利用いただいていますか。
弊社の組織では、ヤンキーインターン事業を運営するYankee Success(YS)部門と、そこで育った生徒の就職活動支援をするChoose Your Life(CYL)部門の2つでクラウドサインを利用しています。
ヤンキーインターンの特徴として、生徒に食職住を提供する点があります。ただしインターン期間中に遅刻や無断欠席を規定以上繰り返した場合、サービスの提供を停止し、ご退去していただくことになります。従来はこういったことは契約もなしでやっていた時代もあったのですが、トラブルとならないよう、YSではしっかりと生徒と契約を締結するようになりました。
一方、CYLでは企業に生徒をご紹介する人材紹介サービスの契約を締結しています。勿論その他にも締結しているものもありますが、主にこの2部門で使用することが多いです。
クラウドサインを知っていただいたきっかけは
とにかく低コストで紙の契約書の面倒を解消したいということで、インターネットで検索してクラウドサインに出会ったと記憶しています。
営業の方にはバレているかと思いますが、かなり長い期間、フリープランのヘビーユーザーでした(笑)。
クラウドサインを使っていただいてのメリットを改めてお聞かせください
まずは、紙の契約書を保管するためのスペースが減ったというのが大きいですね。事業は成長し、生徒も集まっていただけるようになったのはいいのですが、オフィスは急に大きくできません。
生徒も契約書も増え月に10通を超えてくると、ちょっとした書類やバインダーの置き場にも困ってきます。どうしようもなくなって、顧問の先生のところに預かっていただくようお願いしたりもしてきたのですが、やはり嫌がられまして(笑)。
スペースの問題に加えて、紙で結んで保管したとしても、やはりそれをいつでもPCで参照できるようにPDFにするじゃないですか。この契約書スキャンの手間も大きかったです。この2つの手間がなくなったのはまず大きかったです。
もちろん、契約締結のスピードが向上したこともメリットを感じています。
以前は、生徒を受け入れる準備がせっかくできているのに、郵送→返却にかかるペーパーワークのせいで、インターンへの参加タイミングが翌月のクールになってしまったなんていうことがありました。おかげさまで今はそういったことはありません。
そして、僕たちのように中卒高卒社員がほとんどの企業でも簡単に使えるというのが、一番のメリットだと思います。
お恥ずかしながら、あらゆる世の中のサービスを業務改善に用いているのですが、毎回なかなか浸透しません。一方でクラウドサインは、まず直感的に便利と感じることができますし、社員が使えるようになるのも非常に早かったと感じています。
取引先企業宛にクラウドサインで契約締結を依頼された際に、紙の契約書で締結したいといったような反応はありませんか?
弊社の応援企業にはベンチャーから大企業まで幅広くありますが、そうしたネガティブな反応はほとんどありません。
大手企業様との契約でも、最近は問題なく利用できています。ただし、先方の定型フォーマットが伝統的に紙で印刷されたものだったりすると、そちらを優先されることはあります。
契約相手に嫌がられることを心配されて、検討中のまま電子契約への移行になかなか踏み出せないユーザー様もいらっしゃいます。どうすればそうした契約相手を説得できるのか、アドバイスをお願いいたします。
紙もハンコも使わない契約ということで、契約相手が恐れを感じるケースはないとは言えません。でも、そこで拒絶されないために心がけていることがあります。
それは、いきなりクラウドサインの契約締結メールを送信するのではなく、「法的にも効力のある電子契約サービスを使って契約をしたい」ということを事前に相手に伝えておくこと。幸い、クラウドサインには送信者が受信者に対して説明するためのガイドブックもPDFで用意されていますので、そういったものを使って丁寧に説明すれば、決して拒絶はされないと思います。
特に大企業などがこうした新しいサービスに抵抗を示すケースもあると思います。僕たちのようなベンチャーが率先して電子契約に移行して「包囲」してしまえば、そうした企業も移行してくれて、お互いの生産性がより向上するのではないでしょうか。そのために、僕たちもクラウドサインをどんどん広めていきます。