インフルエンサーネットワークの構築にクラウドサインは欠かせないツールになりそうです
貴社の事業内容について教えてください。
株式会社3Minute(スリーミニッツ)は、「3分で世界にインパクトを」をビジョンに、クライアント企業のブランド広告支援、自社メディアの運用、プライベートブランドの展開を行っているクリエイティブカンパニーです。2014年9月に設立し、 「個の発信力×動画×クリエイティブ力」をベースに、複数の事業を展開しています。
たとえばその一つ、「MINE BY 3M」は、なりたいお洒落が見つかる「ファッション動画マガジン」として、女性をターゲットにしたファッション誌に変わる新しいメディアサイトおよびアプリを運営し、ご好評をいただいています。
クラウドサインを利用することになったきっかけはなんですか?
動画を制作する際に、出演していただくインフルエンサーは欠かせない存在です。ただ、その契約書の紙の量が大量で、それらを製本・郵送する作業量も増え続けて困っていたところでした。そんなタイミングで御社からご提案いただいたのがきっかけです。
他社の導入事例はもちろんのこと、何よりクラウドサインの事業部長橘さんは、前職で一緒に働いていた仲間でもありましたので、全面的に信頼して導入を決めました。
インフルエンサーさんとの契約というのは、どのような契約になるのでしょうか?
契約の形態としては、動画出演業務に関する業務委託契約・出演契約になります。当社ぐらいの規模の企業ですと、通常はそれほど契約の相手方は多くないはずなのですが、当社のビジネスはインフルエンサーとのネットワークが鍵です。これを支えるため、個人やタレントが所属する芸能プロダクションなど、多数の個人と契約を結ぶ必要がでてきます。
弊社の担当スタッフは、月間で300通前後の契約書をインフルエンサーさんに送付し、それを回収して契約を締結するという膨大な事務作業をこなしています。インフルエンサーといっても、中には大学生や主婦の方もいますし、今まで契約書らしい契約書を結んだことがないという方々も少なくありません。
そんな中で、撮影スケジュールの間をぬって紙の契約書を返送してもらうというのはかなり難しいことで、いつまでも契約書を押印して返送してくれない方もいます。そもそも、LINEやメールはすぐ見てくれても、郵便ポストまでは毎日見てないという人もいるでしょうし・・・。
コミュニティマネジネントを担当するスタッフが督促をするのですが、それでも返送していただけず、大変な思いをしていたところです。クラウドサインなら、相手がどこで止まっているのか、ステータスも確認できます。
一つの契約類型で300通、しかも相手が個人の方がほとんどというのは、これまで伺った導入事例でもかなり特殊な事例です。
そうですね。今はまだ、企業と個人とが契約書を締結するケースは少ないのかもしれません。しかし、弊社に限らず、今後はそういった機会が増えていくんじゃないかと思います。
というのも、ユーチューバーの隆盛にせよ、大企業の働き方改革にせよ、最近の時代の流れは「個人をエンパワーメントする」ということだと思っているからです。ビジネスにおいても、会社ではなく「個」の力が強まっていくのだろうなと、この事業をやっていて強く感じます。
契約の相手方も、企業より人数が増えていく。ビジネスのスピードも、ますます加速させる必要がある。こうなっていくと紙の契約書で運用し続けるのは無理があります。だとすれば、クラウドサインのような、誰もが簡単に扱える電子契約ツールが必須となるのではないでしょうか。
相手先のインフルエンサーさんの反応はいかがですか?
Webやアプリで育ってきている世代の方々がほとんどということもあり、まったく違和感はないようですね。
特に便利な使い方などがあればご紹介ください。
メールでフィルタリングして、締結が終わったら通知がくるようにしています。こんな感じです。こうしておくと確認漏れもなくなります。
クラウドサインへの今後のご要望はありますか?
まだ使い始めたばかりですが、特に要望はありません。実際、触ってすぐ使えるわかりやすいインターフェースが、弊社の担当者にもすぐに受け入れられましたし。「もっと早く入れていれば楽だったのに」と言われました。
今後クラウドサインを導入したいという企業に向けて、アドバイスはありますか?
大企業では、「本当に紙とハンコじゃなくて大丈夫なの?」ととまどいがあり、導入がすすまない事例もありそうですね。私たちのように、個人との契約もそこそこ増えているはずですから、そこからスタートしてはどうでしょうか。
今後のクラウドサインに期待することはなんですか?
インフルエンサーさんとの契約のクラウドサイン化が落ち着いたら、他の契約書にも展開していこうかなと思います。その際には、これまで紙で保管していた契約書も電子化して、一緒に管理できたらいいですね。