介護福祉業界の業務効率化で高齢者も従業員も負担軽く…成功事例5選
「人手不足」「残業が多い」「業務効率が悪い」…
介護業界では多くの課題が山積しています。しかし、業務効率化に取り組むことで、これらの課題を克服し、利用者と従業員両方の負担が大幅に軽減される可能性があります。
本記事では、介護業界で業務効率化に成功した事例を5つ厳選しました。 これらの事例から、業務効率化のヒントや具体的な方法を学んでみてはいかがでしょう。
この記事はこんな方におすすめです
- 介護施設の経営者・管理者: 施設の運営効率を改善し、収益向上や従業員の負担軽減を目指している方。
- 介護現場のリーダー: チームの生産性を向上させ、より質の高い介護サービスを提供したいと考えている方。
- 介護福祉業界で働く方: 日々の業務効率を改善し、より働きやすい環境を作りたいと思っている方。
- 介護福祉業界に興味がある方: 介護業界の課題や、業務効率化の重要性について知りたい方。
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※編注:この記事ではクラウドサインを導入いただいた企業様の導入事例インタビューの内容をご紹介しています。記事の内容、企業様の情報は取材当時のもので、最新情報とは限りません。
さまざまな企業の業務効率化の成功事例を読みたい方はこちらのページもチェック。
目次 [非表示]
月数十件の契約を電子化し、高齢者にも優しく(社会福祉法人FIG福祉会 高齢者総合サービスセンター チェリーゴード)

社会福祉法人FIG福祉会 高齢者総合サービスセンター チェリーゴード 管理本部長 池田真純様、相談員 高橋加奈子様、2024年
✔利用者との契約に「クラウドサイン for 介護DX」を活用
✔印刷や製本にかかっていた時間を削減
✔高齢者や外国籍の方にとって、何度も名前や住所を記入する負担を削減
社会福祉法人FIG福祉会 高齢者総合サービスセンター チェリーゴードでは、各事業所の利用者との対面での契約に「クラウドサイン for 介護DX」を活用しています。
具体的には、以下の種類の書類でクラウドサインが利用されています。
- 特別養護老人ホームでの介護保険に関する重要事項説明書と利用契約書
- サービス提供に必要な個別の契約書
多くの事業所でクラウドサインの利用が開始され、1ヶ月あたり平均で数十件、トータルで数百件の契約を電子化することに成功しました。メールが使えない利用者もいるため、完全な電子化には至っていませんが、大幅な省力化を実現しています。
また、高齢者や外国籍の方にとって、何度も名前や住所などを記入する負担が大きかったものの、クラウドサイン導入後はタブレット画面へのサインが数回で済むようになりました。
そのほかにも、以下のような効果が得られました。
得られた効果
- 契約業務の効率化:クラウドサインの導入により、印刷や製本にかかっていた時間が削減されました。また、データ化された契約書はキーワード検索で迅速に見つけられるため、契約内容の確認が容易になりました。
- 契約書管理の改善:契約書がデータ化されたことで管理がしやすくなり、紙の削減により保管場所にも余裕が生まれました。
- 契約に対するイメージ向上:契約時の手間に不満を感じていた家族から、クラウドサイン導入によって契約に対するイメージが変わったという感想も寄せられています。
- 利用者への説明の効率化:タブレットで文字を拡大できるため、利用者にとって読みやすくなり、効率的に説明できるようになりました。
「介護業界で電子契約に取り組まれているところは全国的にはまだ多くないでしょうし、自治体によっても電子契約に対する解釈が異なるため、導入にはハードルがあると思いますそれでも、電子契約にできれば業務負担の軽減につながることは間違いありません。介護の分野においてもクラウドサインは価値の高いものですので、ぜひ導入を検討してみてほしいですね」(池田様談)
▼社会福祉法人FIG福祉会 高齢者総合サービスセンター チェリーゴードの詳しいインタビュー内容はこちら
タブレットを活用し、訪問介護利用者との契約書類の電子化率100%を達成(株式会社Make Care)

株式会社Make Care 代表取締役社長 中野誠子様、執行役員CEO 石森寛隆様、代表取締役専務 濱脇直行様、2024年
✔利用者やその家族、成年後見人と結ぶ重要事項説明書や契約書で「クラウドサイン for 介護DX」を活用
✔看護師との雇用契約書も電子化し効率的に管理
✔紙の保管スペースの削減にもつながった
株式会社Make Careでは、サービス利用者やその家族、成年後見人との間でやり取りする重要事項説明書と訪問サービス契約書に「クラウドサイン for 介護DX」を活用しています。
契約の際には、担当者が利用者の自宅などを訪問し、タブレット画面に表示された内容を見てもらいながら重要事項を説明し、その場で画面にサインしてもらうという流れです。紙の書類を一切使用せず、利用者と交わす書類を100%電子化することに成功しました。
以前は紙の契約書を使用していましたが、利用者数の増加に伴い契約業務の負担が増大。契約書の紛失や管理の限界などの課題が生じたため、「クラウドサイン for 介護DX」を導入しました。電子契約の導入により、契約にかかる手間や時間の削減、管理の効率化を実現しています。
株式会社Make Careが「クラウドサイン for 介護DX」を導入することで、契約業務の負担軽減以外にも次のような効果が得られました。
得られた効果
- 契約締結の迅速化:遠方の家族や成年後見人、弁護士とのやり取りにおいて、書類郵送が不要になり、契約にかかる期間を短縮しました。
- 準備時間の短縮:印刷や製本の作業が削減され、契約書の準備にかかる時間が短縮されました。
- 保管スペースの削減:カルテなど一部の紙書類は残っているものの、全体的な書類の量が減少し、保管スペースをスリム化できました。
「介護業界は働き手が少なく、大変なことが多いと思います。そんななか『クラウドサイン for 介護DX』を活用することで、契約業務にかかる時間や手間を省けるのはすごく大きいんですよね。紙書類で契約しなければいけない、というような固定観念をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、電子契約も問題なく使えます。時間短縮だけでなく、業務の煩雑さの軽減や保管スペースの節約までできる電子契約にして、業務負担を少しでも軽減してほしいと思います」(中野様談)
▼株式会社Make Careの詳しいインタビュー内容はこちら
「1ケ所に、一度だけ」電子サインで高齢者の負担を大幅軽減(株式会社あいず)

株式会社あいず 取締役 森下充浩様、2024年
✔訪問看護サービス利用者との契約締結で「クラウドサイン for 介護DX」を活用
✔一回の契約で5〜6種類の書類にサインする必要があり、利用者の負担になっていた
✔利用者は「一ヶ所に、一度だけ」手書きで電子サインするだけになり、大幅な負担の軽減につながった
株式会社あいずは、主に訪問看護サービス利用者との契約手続きにおいて「クラウドサイン for 介護DX」を活用しています。
訪問看護における契約では、基本契約書、個人情報保護に関する同意書、重要事項説明書、緊急時連絡先に関する書面など、5~6種類の書類を締結する必要があります。これらの書類は控えを含めてそれぞれ2部ずつ必要であり、以前は高齢の利用者に手書きで氏名などを記入してもらい、押印する必要がありました。
株式会社あいずでは、特に高齢のサービス利用者の負担を軽減するために「クラウドサイン for 介護DX」を導入しました。このサービスでは、利用者はタブレット端末に「一ヶ所に、一度だけ」手書きで名前を書くだけで、関連する全ての契約書類に同意したことになります。以前は契約行為が高齢者にとって大きな負担となっていましたが、クラウドサインの導入によってこの負担が大幅に軽減されました。
株式会社あいずがクラウドサインを導入することで、以下の効果が得られました。
得られた効果
- 高齢者の負担軽減:「クラウドサイン for 介護DX」の導入により、高齢者がタブレット端末に「一ヶ所に、一度だけ」手書きで名前を書くだけで、関連する全ての契約書類に同意したことになるため、高齢者の負担を大幅に軽減しています。
- 契約管理の効率化:事業所が全国にある中で、各事業所の管理体制を統一し、本社にいながらにして全ての契約状況や契約内容をすぐに確認できるようになりました。
- 契約変更時の迅速な対応:関連会社との契約内容が変わる際、電子契約であるため紙の書類を大量に印刷する必要がなく、迅速に契約書の中身を書き換えることができます。
- 社内での意識改革:導入前は社内でネガティブな意見もありましたが、クラウドサインの導入後には、その利便性が認められ、導入して良かったという声が多くなりました。
クラウドサイン導入前は、紙の契約書を希望する人が多いのではないかという予想がありましたが、導入後、紙の契約書を希望する人は今のところ一人もいないそうです。
「介護・福祉業界の皆さんは、アナログな業務に慣れているのと、日々忙しいこともあって、『導入は無理です』とおっしゃいます。ところが実際の画面を見せてデモするとみなさん納得してくれます。『こんなに簡単なんだ』ということをすぐにわかっていただけるのです。『できない』『無理です』と言うのをやめて、利用者様の視点に立って考えてください、とも話しています。若い健康な人ならなんでもないことでも、高齢で病気だったり寝たきりだったりする方にとっては何度もサインするのは本当に大変なことですから」(森下様談)
▼株式会社あいずの詳しいインタビュー内容はこちら
書類記載だけで2時間かかることも…利用者の負担を電子サインで大幅軽減(医療法人善心会グループ 株式会社アスワイ)

医療法人善心会グループ 株式会社アスワイ 施設統括部 部長 有吉美幸様、ほのぼの荘 熊谷 施設長 森みずほ様、2024年
✔高齢者向け住宅の入居に関する契約業務で「クラウドサイン for 介護DX」を活用
✔以前は書類の記入だけで2時間かかることもあったが、iPadで1箇所に手書きでサインするだけでOKに
✔職員の精神的な負担も軽くなった
医療法人善心会グループの株式会社アスワイは、高齢者向け住宅の入居に関する契約業務に「クラウドサイン for 介護DX」を活用しています。
具体的には、以下の契約書や説明書が対象となっています。
- 賃貸借契約書
- 重要事項説明書
- 金銭管理に関する契約書
- 施設に関する説明書
- 必要な場合には、医療行為と介護サービス等の契約書や説明書(医療法人として)
これらの書類は、従来、入居者や家族が多くの箇所に手書きでサインする必要があり、それだけで2時間かかることもあり、高齢者にとって大きな負担となっていました。クラウドサイン導入後は、iPadで1箇所に手書きするだけで済むようになり、高齢者の体力的な負担が大幅に軽減されました。
また、契約書の印刷、製本、郵送、保管にも1件あたり30分から1時間かかっていたものが、わずか10分ほどで済むようになりました。
その他にも以下の効果が得られました。
得られた効果
- コスト削減:紙代やインク代、書類の郵送代などのコストが削減されました。クラウドサインの利用料はかかるものの、紙代とインク代の削減でコストはほぼ相殺され、業務の省力化や保管スペースの節約を考慮するとプラスになります。
- 契約書管理の効率化:入居者全員分の契約書類を各拠点で保管する必要がありましたが、電子化により保管場所の確保が不要になりました。
- 職員の精神的な負担の軽減: 現場の職員は日常業務と並行して契約業務を行う必要があり、時間に追われることによる焦りがミスにつながる可能性がありました。クラウドサイン導入により、契約業務が効率化され、職員の精神的な負担が軽減されました。
- 契約に対する抵抗感の軽減:スマートフォンの契約でiPadのようなタブレットが使われていることが多いため、高齢者もタブレットでの契約に抵抗感がなく、スムーズに受け入れられています。
- 行政からの評価:契約が迅速になったことについて、行政からも良い評価を受けています。
また、複数の拠点を展開する同社にとっては、拠点間の連携が強化されるというメリットもありました。
「介護業界では、高齢の方と電子契約で締結するということについて抵抗感のある方がいらっしゃるでしょうし、地域によって独自のアナログなルールが根強く残っているところもあります。ですので、電子化する前にあらかじめ行政に電子契約が可能かどうか確認していただくことが、まずスタート段階のハードルの1つかと思います。『クラウドサイン for 介護DX』で効果的なデジタル化を実現するためにも、導入にあたっては行政や弁護士ドットコムに相談しながら進めていくのがおすすめです」(有吉様談)
▼医療法人善心会グループ 株式会社アスワイの詳しいインタビュー内容はこちら
「クラウドサイン for 介護DX」なら電子サインで利用者負担を軽減
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契約はタブレットへの1回の「手書き電子サイン」のみで完結。契約相手がPCやEメールアドレスを持っていなくても使えます。締結した書類はクラウド上に保存され、本部での一括管理が容易になります。
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この記事を書いたライター

弁護士ドットコム クラウドサインブログ編集部
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