第1回シーコン・カンファレンス　参加レポート

シーコン・カンファレンスとは

近年、IT化が進む中で「クラウド」という言葉を聞く機会が増えているのではないでしょうか。例えば、文書や画像などのデータを「クラウドで共有」するのは、企業にお勤めの方なら特に馴染み深いことかと存じます。

普段意識せずとも、企業の中ではありとあらゆるクラウドサービスが活用されています。そんな「マルチクラウドの時代」において、クラウドサービスのベンダーが1社単体で顧客のニーズに応え続けて行くことは難しくなってきているのが現状です。

そこで今回、サービスベンダー各社と、それらサービスを統合できるベンダー各社が一同に集い、お客様の求めるサービスを迅速に提案し、実装できる関係・環境の構築、これからクラウドが向かう未来についてを語り合うためのイベントを開催いたしました。

シーコン・カンファレンス　基調講演

シーコン・カンファレンスの幕開けとなった、弊社代表内田の基調講演です。
本講演では「クラウドサインを筆頭に、弁護士・法律業界におけるクラウド化の潮流」というテーマでお話させていただきました。

リーガルテック時代の到来
弊社が運営する弁護士ドットコムやクラウドサインなどのサービス、海外の先進的なリーガルテックサービスのご紹介をさせていただき、近年の法律業界のクラウド化の潮流をご覧いただきました。

”リーガルテックとは、法律業務の効率化をはかるための各種技術の総称です。これまで、人間が行うしかなかった反復継続的な作業や調査作業などをテクノロジーの力で効率化するものとして期待が高まっており、アメリカではフィンテックの次にくるマーケットの一つとして注目されています。

必ずしも人間がやる必要のない単純作業を技術的に解決することで、企業価値向上に貢献することができます。
また、一般生活者のもとにリーガルテックを普及させることで、弁護士がもっと身近でアクセシブルなものになれば、社会的課題を解決する一助となります。弁護士ドットコムは、今後も新しいサービスを次々と提供し、皆様と社会に貢献していきます。”

※文章化するにあたり、発言内容には編集を加えております。

シーコン・カンファレンス　参加社講演

当日の講演タイムテーブルです。

クラウドサインもご紹介をさせていただきました。

“クラウドサインとは、契約の締結・保管・管理を全てクラウド上で完結させることのできる電子契約サービスです。

契約業務に関わる課題は、「契約締結までの日数」や「締結後の書類の管理」など様々ですが、クラウドサインの導入によって、それらの課題を解決することが可能です。
10,000社が導入する電子契約サービス　クラウドサインで紙を無くしませんか？”

シーコン・カンファレンスの大トリ パネルディスカッション

パネラーは右から

• M-SOLUTIONS 株式会社　取締役CSO 植草 学 様
• コクヨ 株式会社　事業開発センター ネットソリューション事業部 シニアスペシャリスト 山崎　篤 様
• 株式会社 富士通エフサス　サービスビジネス本部 ソーシャルイノベーション推進室 室長 太田 裕子 様
• コムチュア 株式会社 第一事業本部 クラウドソリューション本部長 執行役員 中谷 隆太 様
• 弁護士ドットコム株式会社 クラウドサイン事業部 橘 大地 様

モデレータ

• 株式会社シャノン 代表取締役社長 中村健一郎 様

パネルディスカッションは「会場のみなさまからの質問」を受けつけ、パネラーが回答するというスタイルでした。

質問した方には、先着4名で、コクヨ株式会社さまから「非売品の文房具セット」という豪華ノベルティのプレゼントがありました！

質問は、主には「ペーパーレス」や「働き方改革」などの、昨今の変革に対して各社・各業界がどのように対応しているのか、どのようなマインドを持っているのか、などに関することが多かったように思います。

特に印象的だったのが、2017年9月13日付け朝刊に掲載された広告、サイボウズ株式会社による「働き方改革に関するお詫び」について、パネラーのみなさまの考えを聞きたいという質問。

共通した結論は、【トップレイヤーが情熱を持って取り組めないと、変革は難しい】という考え。

*「当社では働き方改革委員会を決裁し、現場の働き方で改善すべきところを全社で出し合って変えていこうという試みを行なっているが、出てくる内容が「既存のルールや、制度上の問題」のせいで発生しているものだったりする。そういう点は、やはりトップが動かないと変えられないと思っている」*　ー株式会社富士通エフサス 太田様

*「うちもデジタル推進を試みているが、あまり進んでいない。オーナーのパッションを変えないと進まない」*　ーコムチュア株式会社 中谷 様

*「こういった広告（働き方改革に関するお詫び）の掲載は、普通の会社だとそもそもOKすら出ない。こういうものを出せることによって、社内の意識を変えるきっかけにもなるのではないかと思う」*　 ー株式会社 シャノン 中村様

※発言内容は、文章化するにあたり多少編集を加えております

シーコン・カンファレンス　第2回目に向けて

繋がりを広げていく場の一つとして、シーコン・カンファレンスを育てていきたいというのが、今回開催に踏み切った各社共通の思いです。

*「日本のクラウドサービスの流れは、海外から日本に進出してきたサービスにより開拓されたことは否定できない。その後に、株式会社BOX Japan,、サイボウズ株式会社がクラウドに踏み切ったという歴史の中で、国産のクラウドサービスが、今日、こうして一同に集う会を開催できるに至ったことは大きなポイントだと思います。これを育てていきたい」*　ー弁護士ドットコム株式会社 橘 様

*「サイボウズ株式会社に甘えっぱなしになるのではなく、自分たちも自立して何か行動を起こさなくてはならないと思い、今回このシーコン・カンファレンスに参加しました」*　ーコクヨ株式会社　山崎 様

*「1社で頑張ってパートナーシップを組んでいくのには限界があります。仲の良い企業同士だけで繋がっていくのだけにも意味がないと思います。各社が持ち寄ってパートナーシップを組んでいかないと、この速い流れにはついていけない。これいいな！と思ったら推薦していただき、ぜひシーコン・カンファレンスに入っていただきたいと思います」*　ーM-Solutions株式会社 植草 様

※発言内容は、文章化するにあたり多少編集を加えております

皆様、いかがでしょうか。

第1回は22社の協賛となりましたが、第2回の開催時にはもっと多くの企業様が協賛してくださるようなものに育てあげていきたいと思います。
次回はぜひご一緒しましょう。皆様と「一緒に行動を起こす仲間」になれますように！