2018年の「サインのリ・デザイン」総括
2018年もご訪問くださいまして、誠にありがとうございました。大晦日の本日は、2017年11月のサイトリニューアルからこれまでを総括したいと思います。
ユニークユーザー数の推移
2017年11月のリニューアル以降、このメディアに訪れてくださったユニークユーザー数の推移をグラフに表したのがこちら。
2月の急な跳ね上がりは、コインチェック事件について書いた記事にトラフィックが集中した一時的なもの。その後も上下動ありながら、安定的に訪問者が増加し、昨年末との比較では約2.5〜3倍の訪問者数となりました。
電子契約およびリーガルテックだけをテーマにしたこのような超ニッチなメディアにもかかわらず、足繁くご来訪いただき、改めまして御礼申し上げます。
人気記事10選で振り返るこの1年
それでは、2018年の訪問者数上位記事を振り返ってみたいと思います。
定番契約知識系
(1)ゼロから学べる電子契約の基礎
(2)契約書の製本(袋とじ)の方法と契印のルール
(3)契約書の割印の役割とルールとは
(4)反社チェックの実務 —契約前に行うべき反社チェックの具体的方法
通年で検索流入を稼いでくれた定番の法律知識系記事がこちら。
リーガルテックの浸透・定着とともに、電子契約に関する法律知識に対するニーズは、日を追うごとに高まって行ったように思います。「電子署名法」や「電子帳簿保存法」に関する記事も、人気がありました。
また、電子契約メディアとしては皮肉な結果ですが、「契約書の製本」「割印・契印のマナー」といった、印鑑(印章)を用いた書面契約についてお困りになった方が検索でこれらの記事にたどり着くケースは、やはり後を絶ちません。
担当者向けのニッチなネタと思って投稿した反社チェックの実務をまとめた記事については、金融界隈の方々のご好評もいただき、「反社チェック」の検索結果でも一位を長らくキープしています。
契約時事ネタ系
(5)コインチェックの利用規約をチェックしたら、通常あるはずのアレがなかった
(6)Zaif利用規約に見るコインチェック事件の教訓、そして事件前日の改訂に残る謎
(7)フェイスブック&ケンブリッジ・アナリティカ事件の問題点と教訓
(8)プライバシーポリシーのGDPR対応でお手本となる2つの企業
契約の未来にかかわる時事やキーワードについては、できるだけタイムリーに記事にするよう心がけています。その結果、今年特に反応を多くいただいたのがこの4つ。
中でも、2月のコインチェック事件の記事や9月のzaif事件といった仮想通貨取引所プラットフォームの利用規約に関する記事は、図らずもこのメディア最大のバズを生んだ記事となりました。
3月のケンブリッジ・アナリティカ事件や、5月以降のGDPR対応シリーズ記事は、仮想通貨系の事件ほどの風速はなかったものの、この事件をきっかけにプライバシーと契約について考える方々のキーワード検索でたどり着いていただくことも多く、関心の高さが伺えるものとなりました。
その他特定トピック
(9)経済産業省が公開する「NDA(秘密保持契約書)ひな形」をご存知ですか?
(10)私のサイン 公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ) チェアマン 村井 満
NDAのひな形で手頃なのものがただで入手できますよという一見地味な記事が、「NDA」「秘密保持契約」というキーワードでの検索トップランクに定着し人気記事となりました。実はこれ、SEOにこだわらない主義の私があえて徹底的にSEOを意識して書いたもの。その狙い通り検索上位記事になった、個人的に思い入れのある記事でもあります。
そして最後は変わり種、お忙しい村井チェアマンに無理を言ってご協力いただいたインタビュー記事。これまでどこの専門メディアも書いていなかったDAZNとの契約交渉秘話が明らかになった初めての記事ということで、普段ならこのメディアには絶対訪れないはずのサッカーファンのみなさんがtwitterで拡散&大挙して訪問してくださいました。
読者のみなさまから寄せられた声
本メディアの右カラム/フッターにあるプロフィールに、「編集長へのお手紙」フォームへのリンクがあります。こちら経由でみなさまからさまざまなコメントをいただきました。
日々、実務を進めて行く中でサインのリ・デザインが非常に参考になっています。これまでの法曹界の慣習で不必要に複雑になっている箇所をデザインでどんどんと解決して頂くことを期待しています。
こうした感想をいただけると励みになります。ありがとうございます。
いつも応援してますよ編集長!
匿名投稿フォームになっているのでどなたかさっぱりわからないのですが、私のお知り合いでしょうか(笑)。でも応援していただけると元気がでますね!うれしいです。
「契約書の製本(袋とじ)の方法と契印のルール」を拝見いたしましたが、契約書の縦と同じ長さの製本テープでとめただけでは、厳密には袋とじではないので、各項にまたがって割印が必要になると思います。
こんなツッコミをいただくこともしばしば。本来は製本テープではなくきちんと紙片を用い上下巻き込みをしたものが正当派である点、当該記事をアップデートしたいと思います。
Zaifの規約改訂は消費者被害防止ネットワーク東海の申し入れによるものだったのではないでしょうか?
こんなタレコミのような有益な情報をご連絡いただけることもありました。
メディアのフォーマット上、いわゆるブログのコメント欄のような形でディスカッションができないのが申し訳ないのですが、コメントの数々は拝見しております。引き続き「契約の未来を考える」このメディアに対し、ご意見やご要望をいただけますと参考になります。
2019年もよろしくお願い申し上げます
というわけで、昨年11月のスタートからいつの間にか2年目を迎えていた「サインのリ・デザイン」。
おかげさまで、「電子契約」や「リーガルテック」というキーワードがニュースメディア等に取り上げられることも増え、だんだんと社会に浸透してきたように感じます。今後も奇をてらわず、しかし時代にあわせて変化をしながら、契約も未来やリーガルテックについて地道に発信を続けたいと思います。
2019年も引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
(橋詰)
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