フィンテックのTranzaxとリーガルテックのクラウドサインが業務提携
電子記録債権を活用し、クラウドサインで締結した契約を担保に納品前融資を実現するスキームをTranzax社とともに構築。中小・ベンチャー企業のファイナンスに新たな選択肢をご提案します。
Tranzaxとの業務提携により提供する新しいファイナンススキーム
クラウドサインの本来の価値は、「契約の証拠を素早くかつかんたんに残し、ビジネスを前に進めやすくする」ところにあると考えています。
その一方で、契約系リーガルテックといえば、「製本・押印の手間削減」や「印紙税の削減」といった、わかりやすい身近なペインの解消メリットばかりが注目されがちな領域です。企業の法務部門や法律事務所のような、限られた一部の業界での業務効率化・コスト削減策に過ぎないもののように捉えられてしまっている節もあります。
リーガルテック領域から、もっと「ビジネスを前に進めやすくする」ための具体的なご提案をしたい。そんな思いから、本日、Tranzax社が提供する「POファイナンス®」にクラウドサインをあわせてご活用いただく新しいファイナンススキームについて、プレスリリースをいたしました。
電子記録債権を活用した「POファイナンス®」とは
「POファイナンス®」とは、Purchase Order(発注)に紐づく受注情報を電子記録債権化して、その債権を担保にした金融機関からの融資を機動的に受けることができるようにしたサービスです。
従来、大企業から建設工事等の発注を受けた中小ベンチャー企業は、発注引当融資を金融機関に申し込んだり、別途担保を拠出するなどして、発注に対応するための資金を捻出していました。
しかし、このプロセスには、
- 金融機関の融資審査を通過するためのペーパーワークや時間がかかる
- 発注企業からの担保設定の許諾を得るのが難しい
- 売掛債権の二重譲渡リスクが存在する
など、金融市場から信用を得るのが難しい中小ベンチャー企業ならではの課題が、多数存在します。
これらの課題に対し、受発注情報を電子記録債権法に基づく電子記録債権として担保にすることで、発注企業の支払能力・代金受領債権・受注企業の技術力等を加味した信用を創出し、スムーズかつスピーディな融資を可能にしたのが、POファイナンス®です。
今回、提携をさせていただいたTranzax様は、この分野にいち早く取り組み、特許も取得されているフィンテックベンチャー企業です。
クラウドサインでフィンテックを加速する
クラウドサインは、このTranzax社のPOファイナンス®と連携し、通常は紙で行われていた受発注を電子契約とすることで、受発注 → 電子記録債権化 → 資金調達までが瞬時に実現する世界を実現したいと考えています。
中小ベンチャー企業の資金繰り・キャッシュフローの劇的な改善を、クラウドサインの力を使ってサポートしたい。この思いについては、2017年秋にクラウドサインペイメントを発表して以降、事業責任者の橘から何度となく発信していたことでもあります。
いわゆるフィンテック領域についても、契約やリーガルの側面から提供できる価値を発揮していきたい。そうした思いが背景にあることをお伝えできればと思い、プレスリリースを補足させていただきました。
(橋詰)
機能や料金体系がわかる
資料ダウンロード(無料)詳しいプラン説明はこちら
今すぐ相談