日経新聞でコントラクトギルド「契約・利用規約の未来を検討する共同研究」が紹介されました
慶應義塾大学SFCリーガルデザイン・ラボ、株式会社THE GUILDおよび弁護士ドットコムの三者による共同研究の様子が、2018年6月4日付日本経済新聞11面で取り上げられました。
読まれる利用規約へ議論
慶應義塾大学SFCリーガルデザイン・ラボ、株式会社THE GUILDおよび弁護士ドットコムの三者で結成した「コントラクトギルド」。ここで取り組む契約と利用規約の未来を考える共同研究について、日経新聞の児玉小百合記者に取り上げていただきました。以下は電子版の見出し部分から。
▼ 目指せ、読まれる利用規約 フェイスブック問題で注目(日本経済新聞)
米フェイスブックの情報不正流出問題は、多くの利用者が個人データをどう使われているか理解していなかったことを浮き彫りにした。IT(情報技術)サービスの「利用規約」を読まずに利用条件に同意している利用者も多い。欧州で施行された一般データ保護規則(GDPR)は企業に同意を厳密に取るよう義務付けており、分かりやすい規約づくりの議論が国内でも進み出している。
記事では、図解も交え、利用者の不満や疑問だけではなく、企業の本音や悩みも踏まえた分かりやすい記事にまとめてくださっています。ぜひ本紙をご覧いただければと思います。
ユーザー視点で契約書と利用規約のPainを深掘る
コントラクトギルドの共同研究については、法律・デザイン・テックの観点からそれぞれ進めています。
もともと法務として長年考えてきた私なりの仮説もあったのですが、THE GUILDの深津さんやリーガルデザイン・ラボの水野先生からのアドバイスもあり、まずは契約書や利用規約のPainをユーザーインタビューを通じて洗い出し、ゼロベースで解決すべきイシューを絞り込むところに注力しています。その中の一つが、日経新聞でも取り上げていただいた、「読まれる利用規約」にするために企業はどうすべきか?という論点でした。
これに並行して、
- スマートフォン上で契約・利用規約を確認しやすくするために、どういったデザインやUIが考えられるのか
- 契約・利用規約に親みのない担当者や個人でも内容を理解しやすくするために、現時点でも利用可能なテクノロジーを使ってコミュニケーションやインタラクションを改善できないか
といった、デザインやテック観点でのアイデア出しも行なっています。9月までには、中間成果物として何か動かせるものを出せればというところです。
インタビュー協力継続募集中
契約書や利用規約に関するユーザーインタビューは、企業法務の担当者や消費者相談の窓口を務める方など、すでに10組ほど実施していますが、まだまだ量やインタビュイーの多様性が足りていないと思っています。
ご協力いただける方は、@takujihashizumeまたは編集長へのお便りのフォームから、ご連絡をいただければ幸いです。
(橋詰)
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