クレジットカード決済における「サイン」が不要になる日


クレジットカード大手が揃ってサインを要求するのをやめることに。日本のハンコ文化が終わるより先に、世界のサイン文化が終わろうとしています。

▼ Why credit card signature requirements are now a thing of the past(CBS News)

The three major credit card companies will stop requiring signatures on purchases this week, with MasterCard, American Express and Discover relaxing their policies on Friday and Visa set to do so on Saturday.

Credit card companies "have realized that signatures just don't do the job," Schulz said. "After all, it's far easier to forge someone's signature than it is to know their PIN."

4桁のPIN(Personal Identification Number)を盗むよりも署名を偽造する方がはるかに簡単であるということは分かっていたものの、慣習としてカード会社がカード利用者と加盟店に強いてきたこの非生産的なプロセス。合理主義の国アメリカがほうっておくはずもなく、ついに葬られる日が来ました。昨年10月にすでにアナウンス済みだったMasterCardに続き、Amex、DiscoverそしてVISAが加わり、合計で世界シェア90%を抑える4社が足並みを揃え、店舗でのカード決済時のサインを不要とします。

The Vergeの記事によれば、4月13日以降まずは米国から廃止ということで、じきに日本の加盟店に対しても同様の通達がなされることでしょう。

翻って、ここ日本では、文書の真正性を示す基本的な手段を署名と定義しながらも、これに代わる意思表示ツールとしてハンコ(印章)の利用を認めてきた歴史があります。たとえば、商法32条では、署名と押印の関係がこう規定されています。

第32条 この法律の規定により署名すべき場合には、記名押印をもって、署名に代えることができる。

たしかに、アナログ時代のハンコは、いちいち署名を手書きで筆記する手間を軽減するツールとしては大変優秀なものでした。しかし、

  • 朱肉・紙のないデジタル上での意思表示には用いることはできない
  • どこでも手さえあれば書けるサインと違い物として持ち運ぶ必要がある(かといって失くすリスクを考えるとおいそれと持ち歩くわけにもいかない)
  • 3Dプリンタ技術が発展した現代においては複製も容易

といった弱点も抱えています。

日本のハンコ文化も、PINのような技術に一気に置き換えられていくのではないか。そんな未来を強く予感させるニュースです。

(橋詰)

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