利用規約本第2版プロジェクトが始動します
2013年に技術評論社から出版し、主にITエンジニアのみなさまを中心にご好評を頂いた『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』という書籍があります。
現在BASE株式会社でCTOをお務めのえふしんさんと弁護士の猪木先生が中心となって開催されたイベント「利用規約ナイト」がきっかけとなり、技術評論社の傳さんが企画して生まれたのが本書。通称「利用規約本」として、おかげさまで4刷を重ねるロングセラーとなっています。
一方で、出版から5年も経ちますと、この間に
- 平成28年改正 個人情報保護法
- 平成28年改正 資金決済法
- 平成28年改正 著作権法
- 平成29年改正 消費者契約法
- 平成29年改正 特定商取引法
- 平成32年改正 民法(債権法)
といった、「ウェブサービス基本法」とも言うべき法律について改正もありましたし、ネットビジネスにおける事件や訴訟も国内外で多数発生してきました。基本的な内容は通用するとはいえ、これを反映できないままの重刷の知らせに、素直に喜んでいていいのかなと思っていたところでした。
そこでこのたび、著者雨宮先生、片岡さん、私橋詰に、編集の傳さんを加えた4人のチームが5年ぶりに集結。第2版の出版に向けて動き出すことになりました。この「利用規約本第2版プロジェクト」の進捗についても、随時本メディアでお伝えしていこうという趣旨です。
せっかくの第2版ですので、たんなる法改正の反映だけでなく、初版で取り上げていた事例なども見直して、2020年代の新しいウェブサービスを支えられる本にしたいところ。
雨宮先生や片岡さんも、当時からさらなる知見を積まれパワーアップされています。私個人としても、このメディアでも取り上げている利用規約に関するケーススタディや、クラウドサービス提供者側の中の人として深めつつある研究成果も反映させながら、利用規約のリ・デザインをご提案できればと思います。
(橋詰)
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